ないものねだって
あるものを嫌って
僕らは何を好きになればいい？


きっと本当に便利になって
僕らは地面の色を忘れた
だけどいいのさ僕らには
生まれもってのゆとりがあるんだ

ずっと昔はこうだったって
じじいの口から何回目？
だけど気付けよ 人ってさ
変化がないと腐っちゃうんだぜ

だからそうさ
僕らはきっとこれでいい
ぬるい喜びに埋もれて
好きなものも嫌いなものも
僕と君を区別する言葉 思想さえ
ごちゃまぜにして
ビルとアスファルトの隙間で生きるのさ

ないものねだって
あるものを嫌って
僕らは何を好きになればいい？
解らなくなっても
答えは絶対に用意しないからね
君の抱える粗大ゴミも
僕の抱える生ゴミも
好きになるまで生きてやる


きっと異常に便利になって
彼らは家畜の表情を知らない
だけどいいのさ彼らには
生まれもっての悟りがあるから

コカコーラだってお肉だって
美味しいものほど毒なのか？
あぁ 気付いたような気がしたよ
人ってきっと滅びたいんだ


だからそうさ
僕らはきっとこれでいい
ぬるい四季に埋もれて
好きなものと嫌いなものと
僕と君を差別する言葉 思想 全て
ごちゃまぜにして
足して割って掛けて引いて
そのうえ小数点と分数もつけて
平均値だして近似値だして
僕の台本をつくりあげていく


欲しいものってなんだ？
欲しくないものってなに？
僕らはきっと似た者同士だ
解らないだろうけど
僕と君は一緒で違うよ
僕の抱える宝物と
君の抱える生ゴミは
もしかしたら
同じものなのかも



ないものねだって
あるものを嫌って
僕らは何を好きになればいい？
解らなくなっても
答えは絶対に用意しないから

君の抱える粗大ゴミも
なかなか燃えない不燃ゴミも
大事な大事な宝石も
使い古されたシャーペンも
君が持つから意味があるんだ
それを持つから君になるんだ

※この歌詞"ここにあるもの"の著作権はあきと　　　　　　　さんに属します。