歌詞
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果実としゃれこうべ
作詞: 景愁
- カテゴリ:哲学・思想
- 投稿日:'18年11月4日 22:14
- 表示回数:307回
- 総合評価:1
- この歌詞へのコメント:2件
“これこそが真実”
“いつまでもきれいで
枯れやしない花”など
そう画家はため息をついた
描いていて何が
楽しいというんだ
おれはこんなにも年老いて
昔はおれの気持ちを 練り込んでは
そんな情熱を描けたのに
これがおれの限界か
もう表現するものは
どこにもないようなんだ
古いものの最期だ
ああ 古いものの最期だ
そういえば最近
外がやけにうるさい
何か開発しているらしい
便利になるとかで
なぜこんな山奥に
鉄塔を何本も建てる
美しい森なんかも 切り開いて
段々無くなっているというな
そうだな気晴らしにでも
久しぶりに外へ出て
その光景を見てみよう
どうということはないが
ああ どうということはないが
山道を登る画家の目に
飛び込んできたものは
雄大な自然と
削られた大地
そこに建てられた
いくつもの塔
そして打ち捨てられた木々…
こんな光景は…まさに
おれが…描きたかったもの!
“繁栄そして衰退”が
同時に描かれている
ああ 同時に描かれている…!
これこそ真実と
画家はまた筆を手にして
※この歌詞"果実としゃれこうべ"の著作権は景愁さんに属します。
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作詞者
景愁 さんのコメント
「ヴァニタス」という静物画のジャンルがあります。
それは、人生の虚しさの寓意を表すものとされ、
豊かさを表す静物の中に、死の隠喩が隠れているものを表現します。
例えば、美味しそうな果物と骸骨の絵など。
今回それをモチーフに、繁栄と衰退を表現しました^^